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「そうか……」
斬るかもしれないのか。
男は腕を組み廊下を歩いていた
稽古場の方では木刀と木刀が重なり合い、響く音がしている
「もっと腰に力いれろーーっ!」
大きな男の声が聞こえたため稽古場へと向かった。
充満する汗の匂い。
上半身裸の大男。原田左之助が今日は師範のようだった
原田の隣で青年は隊士達を見ていた
「左之!!平助!!」
男は手を上げ2人に近づいてゆく。隊士を見ながら
「俺も参加する」
腕を振って忘れよう。
この儚い己の想いは。
この男の名は
「「新ぱっつぁん!!」」
「「「永倉先生!!」」」
永倉新八。
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