第七章

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「そうか……」 斬るかもしれないのか。 男は腕を組み廊下を歩いていた 稽古場の方では木刀と木刀が重なり合い、響く音がしている 「もっと腰に力いれろーーっ!」 大きな男の声が聞こえたため稽古場へと向かった。 充満する汗の匂い。 上半身裸の大男。原田左之助が今日は師範のようだった 原田の隣で青年は隊士達を見ていた 「左之!!平助!!」 男は手を上げ2人に近づいてゆく。隊士を見ながら 「俺も参加する」 腕を振って忘れよう。 この儚い己の想いは。 この男の名は 「「新ぱっつぁん!!」」 「「「永倉先生!!」」」      永倉新八。  
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