第一章

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偽りと欺き 鬼橙 男の遺体 あの男は刀を持っていた しかし 抵抗もせず 鞘から刀を抜きもせず 事切れていた 予想以上の速さ、力だったのか または 予想外の相手だったのか 「後者とすれば 女性か子供……」 そしてあの斬り方は 「殺す事に躊躇はない 殺す為に教わった剣だった」 自分も戦ってみたい 沖田の思いはそちらにあった 昔から『天才』と言われ誰も相手として戦ってくれず1人稽古をしていた幼き日々 その才能故に全力で戦える相手が欲しかったのだ  
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