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偽りと欺き
鬼橙
男の遺体
あの男は刀を持っていた
しかし
抵抗もせず
鞘から刀を抜きもせず
事切れていた
予想以上の速さ、力だったのか
または
予想外の相手だったのか
「後者とすれば
女性か子供……」
そしてあの斬り方は
「殺す事に躊躇はない
殺す為に教わった剣だった」
自分も戦ってみたい
沖田の思いはそちらにあった
昔から『天才』と言われ誰も相手として戦ってくれず1人稽古をしていた幼き日々
その才能故に全力で戦える相手が欲しかったのだ
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