第一章

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「さみぃな………」 吐く息からは白い煙が見える 「全くですね………」 男2人が京の街を歩く 彼等は新撰組 寒いと言った男が 永倉新八 それに同意した男が 沖田総司である 新撰組は京の街を見回っていた といっても 男2人が先頭に立ち それに十数名が付いて京を歩くだけなのだが 今は冬 まだ雪が降るほどではないが 寒い、寒いと永倉は己の肩を抱き擦った それをみた沖田が 「大袈裟ですよ」と指摘する これが日常である  
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