第一章

6/15
前へ
/245ページ
次へ
「取りあえず…… 永倉さん、帰って土方さんに報告しましょう」 淡々と告げ 隊士に死体の片付けを任せる そうして 沖田総司と永倉新八は引き上げて行った 「あれが……新撰組…?」 1人の少女が見ていたが 2人は気付きもせず 「土方さん 総司です、入りますよ?」 沖田は返事も待たず襖を開け放った 出迎えたのは 部屋の主人より大量の煙 「うっ…… ごほっごほ……」 驚いた沖田は思わず咳き込んだ 「換気くらいして下さい」 注意されたのは土方歳三 目つきは悪く 何時も眉間に皺が寄っている 沖田とは正反対の容姿 沖田が可愛らしいなら 土方は格好良い、であろう  
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3406人が本棚に入れています
本棚に追加