第零巻き:不幸の中の幸せ

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この広い世界の中で我々人間だけが互いに意思を伝達出来る言語を有している。 だからといって動物達に思考が無い訳では無い。 ただ意思を伝える「術」が無いだけなのだ。 彼らがこの「術」を用いる事が出来るのならば我々人類はより高度な次元に発展出来るのでは無いだろうか。 そして彼らの我々に持つ好意を知る事が出来れば我々は異種間に繋ぐ友好関係を深める事も可能なのだ。 (…くだらな。んな事出来るかい。つかあんた何処の〇ツゴロウだよ。噛まれてろ。) とある通信制の大学内で行われてる講義を受けている青年、陸(りく)。 彼はこの後、後世まで後悔する事になるだろう。 何故ならこの教授の戯れ言がまさか彼自身に降りかかるとは思わないだろうから。 陸(あ~、だるっ。眠っ。) …大丈夫かな。こいつで。
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