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そいつと出会ったのは幼稚園でだ。
同じ星組で、見た瞬間から好きになれなかった。
ほら、よくあるでしょ?喋りもした事ないけど生理的に受け付けられない。
それがあいつだったの。
「あれ?僕のぼうしがない」
格好悪いとわかっていても私は 悪戯をしていた。
そわそわしながら帽子を必死に探す姿は滑稽で腹を押さえながら笑いをこらえるのに必死だった。
しかしこういう嫌がらせは私だけではない。あいつは同性から嫌われていた。
一つは女の子にちやほらやされるのが気に食わないというくだらない男の嫉妬。
そしてもう一つは女の子みたいにお人形さんやおままごとが大好きという所だ。
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