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こんな私でも友達になってくれる人っているのだろうか…
好きになってくれるだろうか…
もしいたら物好きといいたい。
「ねぇ千紗知ってる?」
「何?」
突然友人の里美が私の机の前に手をついて身を乗り出してきた。
里美は中学一年からの知り合いだ。二年のクラス替えで再会した。
一応私は友人だと思っている。本人はどうかわからないけど。
「転校生来るんだって今日」
「転校生?」
ああ…だからか、クラス中がぴりぴりしているのは。特に女子。
「男の転校生くらいで何はしゃいでるんだか…」
「あ、知ってたんだ。そうなんだ。しかもかっこいいらしいよ」
「らしいって事はもしかしたら不細工かもしれないって事だね」
「そ、そんな事ないよ。噂ではめちゃかっこいいイケメンだって」
「へー」
興味なさげに頬をつく。
実際興味なかった。
噂なんてあてにならない。気づけば大きく事実と異なるくらい広まっているのが大抵だからだ。
しかもイケメンとか。よくドラマやテレビでイケメン呼ばれる俳優や一般人紹介されるが、正直そんなにかっこよくはない。なんでもかんでもイケメンつけりゃいいって問題ではない。
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