大好きです。

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私と星乃が付き合って一週間が経ちました。 「いってきます!」 私は玄関で靴を履きながら言った。 「いってらっしゃい。麗香!」 飛樹が笑顔で手を振った。 私も笑顔で手を振り返す。 ドアを開けると眩しい朝日がいつものように出迎えた。 ドアを閉めて道路に出る。 そこは、私と星乃の待ち合わせ場所。 星乃は私の足のことを気にしていつも自転車で私を迎えにきてくれるのですよ。 かなりうれしい! なのだが、、、 「今日も待ち合わせですかぁ?星乃くん。」 「はい。そうですけど何かありますかぁ?弘晶さん。」 なぜかいつも私が朝此処にくると弘晶と星乃が睨み合っていたりする。。。 あの日、まぁ星乃と私が付き合いだした日のことなんだけど帰り道に星乃に色々な話を聞いた。 弘晶に嫉妬してたって聞いて驚いた。 弘晶にそのことを話したら次の日からこんな朝になっていて、、、、 星乃はまだ弘晶のことライバル視してるみたい。 弘晶はそんな星乃をからかってるよう、、、 まったく困った兄貴です。※そう思うのだったら止めたほうが、、、 「あ、麗香さんおはよう。」 星乃が私に気付きあいさつをする。 「おはよう!」 私は笑顔でかえした。私は弘晶の隣を通って星乃の傍まで行こうとすると、弘晶が私の肩を掴んだ。 私は弘晶を見上げた。 「何?」 私は星乃に会えてすごくうれしいのにそれを止められたように思えて弘晶を睨みながら言った。 「麗香、星乃がいやになったらすぐに別れろよ。」 弘晶が笑顔で言った。 すると、 「絶対にいやになんかさせません。」 と星乃はそう言い私の腕を自分の方へ引っ張った。 私は顔が真っ赤になった。 弘晶は少し楽しそうな顔を見せながら 「あっそ。」 と言い手を振った。 星乃が自転車にまたがり、私も星乃の後ろにまたがった。 星乃が私が自転車に乗ったことを確認すると自転車をこぎはじめた。 私は弘晶に手を振った。 自転車は風を切るように走りだした。 私と星乃は同じ風を浴びている。 すると小さく人影が見えた。 それは、千夜の散歩帰りの泰聖だった。 泰聖は幸せそうな顔をして私と星乃に手を振った。 星乃と私は泰聖に手を振り返した。 泰聖が見えなくなる。。。 道が坂道になり自転車が加速する。
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