大好きです。

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「星乃~。」 風の中で私は星乃を呼んだ。 「ん~?」 星乃が前を向いたまま返事をする。 「いまさっきの言葉信じるからね。」 いまさっきの言葉___ “絶対にいやになんかさせません。” 私はそう言いながら星乃にギュッと抱きついた。 そうすると、星乃の身体が急に熱くなった。 そして、自転車のブレーキを握った。 丁度、坂道が終わった所で自転車が停車した。 急ブレーキだったため、私は星乃の背中に身を押しつける状態になり、苦しかった。 「星乃~。鼻打ったじゃん。」 私が鼻に手を当てながら言うと星乃が私の方を向いた。 私が星乃の顔を見ると星乃は顔を真っ赤にしながら笑っていた。 「バーカ。」 その笑顔のまま星乃が言った。 私は星乃の顔を見るとなんだかうれしくなりつられて笑顔になった。 すると星乃が真剣な顔をした。 私はその真剣な顔に少しドキッとした。 「何?」 私は星乃に言った。 「信じていいぞ、、、麗香。」 いまさっきまで真剣だった星乃の顔が見る見る赤くなり照れた顔になっていくのがまるわかりだった。 そんな星乃の言葉や顔を見て私は恥ずかしくなり手で顔を覆った。 「時間がないからチャッチャッと行くぞ。」 星乃がそう言いまた自転車をこぎだした。 私は星乃にしがみついた。 また風に仰がれる。 「星乃?」 「ん~?」 「今、麗香って言ってくれた。」 「まっ、まぁな。」 「うれしい。」 「そ、そうか?」 「うん!」 「なんか照れ臭い、、、」 「何で~。」 「んなに、からかうなよ」 「弘晶の前で“麗香”って呼んでくれたら考える~」 「そっ、それはまだ勘弁、、、」 「星乃~?」 「ん~?」 「大好き」 「俺もだよ。麗香。」 「うん!」 恋と言う青春は始まったばかり、、、、 ー終ー
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