1⃣ 自称×『ACE』_2話_下剋上に向けて

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AとBの5対5が始まる前の5分のインターバル 監督柳「伊東っ!!新川っ!!」 伊東、新川「「はいっ!」」 伊東と新川は走って監督の前へ 柳「おまえらまだ、元気あり余っとるじゃろ。新川、加藤(BG)と交代でBのガードに入れ」 新川「はい!」 伊東「監督、僕は?」 監督「おまえはAじゃ、酒八と交代でフォワードじゃ」 伊東は「ふっ」と微笑んだ 新川は表情が特にかわった様子もない、むしろめんどくさそうにしているようにもとれる 柳は「むふふ」といった表情 こういったサプライズ起用が時に発生するのはこのチームの特徴、ただ柳が楽しんでいるだけと思っている選手もいたが実際今までのサプライズ起用の成功確率は五分五分 Bセンターである平森は去年仮入部初日でBチームに抜擢された。この出来事は過去のサプライズ起用を見てもずば抜けたものだった それに比べれば今回の伊東、新川起用は見劣りするもののサプライズには充分のようだ 「うわ!!1年3ヶ月ぶりのサプライズ起用!!?」 「よっしゃ!俺達にもやっとチャンスが…〃」 キャプテン浅野「…」 浅野は伊東と新川がコートでシュートをうちにいったあと監督のところへ 浅野「柳監督」 柳「ん…?」 浅野「少しお話が…」 ビーッ マネージャー「インターバル残り30秒でーす」 マネージャーが叫んだ直後 監督の脇にいる浅野「伊東っ!!おまえは久保田(BF)と交代でBにはいれ!!」 伊東「えぇーっ!?」 浅野「黙って準備しろ!!」 伊東「はい!」 新川に歩み寄る伊東「なんなんだよなぁ?」 新川「いいじゃん、一緒のチームになれたんだし」 伊東「うーん、せっかくこの勢いのまま日本代表のエースまでのし上がってやろうと思ってたのに」 ボールを片付ける新川「…」 伊東(あれ?いつもなら「まだレギュラーにもなってないだろ!」とかいうのに、なんかまずいこといった?) 再び伊東に近づく新川「絶対勝つぞ」 明らかにいつもと違う雰囲気 伊東「お、おう!当たりめぇだぜ!!」 新川がただならぬオーラを漂わせ、それにビビる伊東がBと合流した さぁ下剋上の5対5開始
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