2年生

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席に着き周りを見渡すとほとんどの人と目が合い,すぐにそらされる。 何か変…… ふと愛チャンが近寄って来ない事に不思議に思い目をやると,いつもの愛チャンの笑顔がない。 どうしたんだろう… 目が合ったが,すぐにそらされた。 おかしいなと思い愛チャンの所に行こうとした時チャイムが鳴って行けなかった。 授業が始まった。 1時間目,国語。 教科書を開く。 ノートを開く。 ッッ!!!!!! ノートを開いた瞬間… 閉じた。 自分で書いた記憶はない。 もう1度ゆっくり,恐る恐る開いてみた。 【変な奴】【一生あいつと居ろ!】【消えて】 色んな言葉が書かれていた。 次第に涙が溢れた。 訳がわからない… どうして? 私…なにかした? 誰にも気づかれない様に涙を拭った。 でも気づいてた人が居た。 それは…潤だった。 下校時間,愛チャンとは今日,全く話をしていなかったので一緒に帰ろうと誘った。 愛「ごめん。今日,綾香チャンと帰る約束してるから…」 寂しげな顔をして,そう言うと逃げる様に走って行った。 綾香チャンはクラスで1番の人気者。リーダー的存在の明るい女の子。 何よ…それ… また涙が溢れた。
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