・・・ペロっ

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そんなんで、ランちゃんが俺の耳と付き合ってから一週間。 またしてもランちゃんに図書館前告白スポットに呼び出された。 なんだ? 別に上手くいってたぞ? あれから耳だって毎日掃除してるぞ? 今週末には耳鼻科にも予約入れたんだぞ? 付き合ってるのは耳だから、そりゃ手を出せないのはキツイけど、俺、ランちゃんと一緒に帰る時間、めっちゃ楽しみになってたんだぞ。 俺は図書館前、あの日と同じ夕日に照らされながら、ランちゃんと向き合った。 ランちゃんは悲しそうに、言った。 「先輩の耳の事も好きなんです・・・けど、他にも気になるものができちゃって・・・。」 あああ、俺、フラレた。 ん? 俺じゃねぇ、俺の耳がフラレたのか。 でもなんつうか、悲しいよなあ。 耳だけに挽回も出来ねえし。 俺がへこたれていると、ランちゃんはキッとした表情を夕日にさらし、言った。 「先輩のウナジも好きになりました!二股かけていいですか!?」
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