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「キシャー…」
「ジュルジュル…」
獲物が再び自分のエリアに戻ってきたことに喜んでか、イモムシ達が一斉に声なき声をあげた！
「ふっ…相変わらず気持ち悪いな。そして本来なら無益な殺生はしたくないんだが…貴様等が引かないというなら…」
フェラルは先程までの柔らかな表情からいきなり鬼の形相に切りかえた。
「死んでもらう」
「ギギ…」
その瞬間に一気に巨大な殺気が辺りを支配した。
そしてそれは知識を持ったイモムシを恐怖のどん底に突き落とす威嚇には充分であった。
イモムシはビクッと震えたかと思うと一斉に散っていった。
「ふぅ…無駄な力を使わずにすんだな」
フェラルは殺気を鎮めた。
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