ため息の先に

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喜代「俺は和仁が好きだよ…誰よりも好きだ…だから何処にも行かない本当だ…」 抱きしめそう言うと頭を撫で 和仁「……」 和仁は黙ったまま頷くと喜代を押し離れ 和仁「兄さん俺も-」 三月「和兄ちゃーんッ」 言いかけた途中三月が和仁めがけて飛んでくる 和仁「いでっ…また[子供は帰る時間ですよ]とかって笑顔で言われて拗ねて帰って来たんだろ?」 ズバズバと言う和仁に対し三月は号泣しながら 三月「なんでいつも一言一句間違ってないのぉ~」 と泣きながら言って和仁にくっつくと喜代はムッとした顔を浮かべ 喜代「和仁!お前もお前で三月から離れろっ」 和仁「そんな無茶な事言わないで下さい!三月が離れないんだから無理に決まってる」 三月「喜代兄ちゃんだけずるい…和兄ちゃんは俺の兄ちゃんなんだからね!」 訳の分からない、いつもの喧嘩が始まると和仁はホッとした顔を浮かべ 和仁「俺は俺の!」 と無理矢理、三月と喜代を自分から離し 和仁「兄さん…信じてますよ」 にっこり笑い言うと家に向かい歩き出し 喜代「…あっあぁ…」 呆気にとられた感じに立ち尽くす喜代に三月は 三月「置いてっちゃうからね」 と楽しそうに走り出すと和仁を追いかけ 喜代「三月!待てって!」 少し楽しげな表情を浮かべながら二人を追いかけ お互いの距離は多少縮まったような気がする… END
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