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そんなやり取りを知らない俺は
桐斗:悠希は今日忙しいってだけしか言わないし、拓巳もいないし…
あぁ…ヒマ!!
俺は何をするでもなく暇潰しに街をぶらついた。
しばらく歩いてると…
桐斗:あれ?あれは…
交差点の向こうに仲良そうな2人が目に付いた。
桐斗:……!!
悠希と拓巳だった。
2人は腕を絡ませ楽しそうに微笑みながらまるで恋人同士のように歩いていた。
桐斗:へ~ぇ…
そういう事か…
俺は今来た道を引き返し自宅に向かった。
ほぼ無意識に……
部屋に閉じこもると
桐斗:あははは…
なんだ…そうだったのか…
無意識に口から出た台詞だった。
桐斗:俺だけが知らなかったのか…
そういう事か…
悠希と拓巳の微笑ましい姿が桐斗の脳裏に浮かんで来た。
桐斗は悔しさと怒りと悲しみの感情が入り乱れた中で眠ってしまった。
頬に涙が伝っているのも気付かず…
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