被虐嗜好者の天人(1)

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被虐嗜好者の天人(1)

本日の天気は曇り、つまりそれは、天人による気質異変が既に解決したことを意味する。 そんな神社の一角で、巫女と天人が妙な掛け合いをしていた。     霊夢「ったく、ようやっと神社が完成したわね」   天子「私たち天人の力をもってすればこんなボロ神社建て直すのなんか朝飯前よ!」   霊夢「あ゛?」ガスッ   天子「痛た……それより、これで貴女は私に借りがひとつできたのだけれど」   霊夢「何よそれ。神社はあんたが壊したんじゃない」   天子「神社を壊した分は神社を建て直して貸し借りゼロ、でも要石を挿した分は私の善意でしょ?」   霊夢「その計算はおかしいし、あんたは異変を起こしたじゃない……」   天子「その分は私をボコして話がついた筈よ」   霊夢「……あー、じゃあ何、それで何をしてほしいって?」   天子「よくぞ聞いてくれました!私のお願いはね……」   天子は声高らかに、雲さえ突き晴らすかのように吼えた。       天子「もっと私をぶって!!」       雲がドン引きして太陽の光が降り注いだ。   訂正しよう、本日の天気は快晴である。
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