モノクロ。

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店の名前は、有名ブランドと同じ名前。 あたしが店を選んだ理由はそれだけだ。 きらびやかに建ち並ぶ店の中、色とりどりのネオンの中、真っ黒に身を包んだあたしは店のゲートを潜る。 「おはようございま~す」 店内に続く床は大理石。ドレスと同じ、真っ黒なパンプスで大理石を踏みしめ控え室に入る。 控え室の中は似た様な少女たちで溢れてる。 バサバサのまつげ。 おへそまであるキャラメル色のエクステ。 色とりどりのカクテルドレス。 ブランドのバッグ。 彼女達はまるでそれらが制服であるように当然に身に纏う。
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