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控え室の入り口から店長の呼ぶ声がした。
「リョウ、7番ボックス、指名」
まだ片方しかついてないまつげ。あたしは慌ててもう片方を取り付ける。
「えっ、ちょ、待っ…!誰っすか?」
「浅羽さん。ボトル入れろよ、今日客少ねーからボトル入ったらちょい日払い色つけてやっから」
「えっマジ、やった。浅羽部長最近羽振りいいから、たぶん楽勝っスよ」
「よし、出させてこい」
まくし立てる店長。
あたしはライターとハンカチをたぐりよせ、席を立つ。
隣ではアスカがカチカチケータイを弄ってた。
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