日米開戦を当時の文化人はどう思ったか

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武者小路実篤 「十二月八日はたいした日だつた。 僕の家は郊外にあつたので十一時ごろまで何にも知らなかつた。 東京からお客がみえて初めて知つた。『たうたうやつたのか。』僕は思はずさう言つた。 それからラジオを聞くことにした。すると、あの宣戰の大詔がラジオを通して聞かへてきた。 僕は決心がきまつた。内から力が滿ち溢れてきた。 『今なら喜んで死ねる』とふと思つた。 それほど僕の内に意力が強く生まれたのだ。」
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