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夜
祖母の家に泊まり、夕食が出ました。
とは言っても、子供の私が居られるような雰囲気ではなく…
私は二階の部屋で、一人夕食を食べていました。
後ろの戸が開き、千紗都も入って来て、二人で食事をする事になりました。
正直
千紗都と二人よりも
一人の方が気楽でしたが…
気楽というよりも
あまり千紗都と一緒に居たく無かったのです。
千紗都は
やはり独り言のように、私に話しかけてました。
『今日あなたも泊まるのね。私もよ。』
お椀を持ちながら、千紗都は喋り続けます。
『この部屋って子供部屋かしら?お婆ちゃまが置いたのかしら?』
この部屋には
沢山の人形が有りました。
沢山の日本人形の中
私達は食事をしていました。
今考えたら
何故、恐いだとか考え無かったのでしょう?
あんな
おびただしい数の人形に囲まれていたのに…
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