―弐―

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女の子はじっと隣に座ってましたが 状況に飽きたのか、質問をいくつかしてきました。 意外と質問が多かったので、あまり覚えてはいませんが 何処から来たのか お婆ちゃまの何なのか あなたは何歳か どうして海を見るのか 此処に来る途中女の子を見たか 沢山の質問の中 確かに、女の子の話題が出たんです。 私が驚き、女の子を見ると 女の子は、黒い着物の女の子について とても興味が合ったようで 『どうしたの?やっぱり黒い着物の女の子を見たの?何処にいたの?』 などを聞いてきました。 何故でしょう? 何故、目の前にいる女の子は 黒い着物の女の子を知っていたのでしょう? 私が答えに悩んでいると 廊下の向こうから、女の子の母親と思われる人が来ました。 『千紗都っ…!お葬式抜け出して…何をやってるの…!』 私を質問責めにした女の子―…もとい千紗都は、文句を言いながら母親に連れられ 広間に戻って行きました。 その時 千紗都と千紗都の母親の会話が聞こえました。 ―あの子見たんだって… ―不吉ねぇ そう 聞こえました。
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