第二章 松平との亀裂

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やがて、しばらくし 松平元康は独立し 徳川家康と名を変える。 そして 後方の織田と手を組む。 織田と手を 組んだのは誤算だった・・。 これは歴史通りなのだろうか? 日本史 評価1の私には 知る由も無かった。 チィ! もう少し山田先生の話を 聞いとけば良かった! しかし、 こちらにも手はある。 向こうが 織田と手を取るなら、 こちらは武田だ。 元々、武田とは軍事同盟を 結んではいたのだが 今は無いに等しい状態だ。 これを強固なものにするのだ。 武田は『塩』という物資が 喉から手が出るほど欲しい。 これを餌にして 武田との連携を強化する。 これが私の書いた絵図だ。 武田は北の上杉と 織田は北の斉藤と 競り合ってるため こちらの戦いに うかつには 軍事介入は しないだろうという 予想である。 その間に徳川を なんとかしなければ 今川家の道は無い。 そして、私は軍備の増強を図る。 まずは屯田制を廃止。 こんなアホなことはやめだ。 兵士は兵士として 訓練するべきである。 いくさに鎌とか クワ持ってくるのも禁止。 こちらで槍を与える。 そして旗持ちの減員。 旗持つくらいなら 槍持って戦え。 そして、連絡の強化。 いくさを 左右するのは情報だ。 これを正確 かつ スムーズに 行えるように訓練した。 富国強兵をスローガンに 私は駿府を 所狭しと駆け回ったのである。
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