第十六章 逃避行

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そろそろ 終わったかな? と、私は手鏡を除けると そこには農民が 取り囲んでいた。 げ・・ヤバイ・・ つか、弱すぎじゃね? うちの兵隊・・ 「ま、待て!  待つのじゃ!  わらわは駿府の・・」 農民「狐の姫巫女じゃろ?  祟れるものなら  祟ってみるがよかろう!」 私は馬から引きずり 下ろされ、 農民たちに 殴る蹴るの暴行を受ける。 痛ってー! ざけやがって・・ 農民「生きたままの方が  報酬は高いでよ・・」 ぐぅ・・ ここまでか・・と、 思ったとき 農民がバタバタと倒れだす。 何だ? 何が起こった? 一人の見知らぬ男が、 農民たちを木の棒で 殴り倒していた・・ やがて、農民たちが 全員 意識を失うと その男は私の前に 仁王立ちする。 味方・・か? 男「今川の姫君じゃな?」 と、そいつは 私を鋭い目で睨みつける。 「さ、さよう!  褒美を取らす!」 男「褒美も欲しいが  今川に仕官したいんじゃ」 は? 何という  棚ボタ ラッキー・・ こんな強い奴が仕官? 「む、無論じゃ!  喜んで 承知致した!」 私は とるもとりあえず、 馬に乗りこむ。 「今は急ぎじゃ、  馬はあるか?」 男「無い」 「なら、そなたが  この馬を駆れ  わらわが後ろに乗る  行き先は小牧城じゃ!」 男「ご命令とあらば・・」 私と、その男は 馬に乗ると 小牧へと駆け出した。
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