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やがて
少しばかり走ると、
またもや、農民の群れ。
こちらに
農具を構えている
ことから、
やはり落武者狩りだと
私は推測した・・途端、
そいつらは、
バタバタと倒れる。
才蔵「きゃっはー!
やはり、わしは
天狗の
生まれ変わりじゃー!
姫! どうじゃ!?
見ててくれたかの!?
わしの棒さばき!」
いや、早すぎて
見えなかったんスけど・・
コイツ・・
馬鹿だが、強い・・
恐ろしく強い・・
忠勝と
どっちが強いんだ?
才蔵「こりゃ!姫!
見届けたかと
聞いておるんじゃ!」
「あー、
凄い、凄い」
適当に返事してやった。
才蔵「さようか!
やはり、わしゃあ
凄いか!
ハハハハハ!」
その後も、才蔵は
私達の
逃避行の邪魔をする
織田の追っ手、
賊などを
たった一人で
千切っては投げ
千切っては投げ
バサバサと倒して
突き進む。
有難いとは
思ったが、その度に
「見たか?」
「誉めてくれ」
「惚れたじゃろう?」
「天狗とどっちが強い?」
などと、聞いてきたので
少しウザかった・・
てか、ウザい。
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