第一章 序章

2/7
前へ
/1370ページ
次へ
私の人生シナリオは 超イケメンで超、金持ちと 熱い恋愛をした後、 ロスで結婚式を挙げ、 スーパーセレブ妻となり 財界でブイブイ言わすという ものだった・・ しかし、現在の私の眼下には とんでもない光景が 広がっている。 ・・・どこだ、ここ。 周りは荒原、ただ荒原。 私は、パニくった頭を 整理してみる。 確か、私は学校の帰り道、 公園に寄った。 そして、ベンチに座ると 公園で遊んでいたガキに 「おばさん」と言われ 腹が立って 殴ってやったのだ・・ それから・・ そうだ、その後 私は眠ったんだ。 で、目覚めたら ここか・・ そうか! わかったぞ! ここはまだ夢の中だ! そうに違いない! ハハハ! 夢とわかれば 怖いものは無い! いや、最初から私に 怖いものなど無い! フフフ・・夢の神様め 味なことをしてくれる・・ せいぜい この夢が覚めるまで 楽しませてもらう! 私は夢の神様に祈りを 捧げるため パンっと両手を合わす。 あれ? 手が痛い・・ 夢じゃない? じゃ、ここはどこ・・ とにかくも、 私は歩いてみることにした。 何か分かるかもしれない。 大体、こんな 何も無い所で ジっとしてられるわけが ない。 常に私はアクティブなのだ! 歩きながら、携帯を手にする ダメだ・・圏外・・ 今時、圏外ってあるの? ここ日本? しばらく 行くあても無く 歩いていると、 地面に人が うつ伏せに 倒れているのが見える・・ 私は思わず、 目を開き凝視する。 甲冑!? チョンマゲ!? 刀!? 旗!? 見るもの全てが日常と かけ離れた 異質なものばかりだった。 なんだ・・こいつ・・ 映画村から 脱走してきたのか? それとも コスプレイヤーなのか? 単なる馬鹿だろうか・・ 私は恐る恐る、 声をかけてみる・・ 「おい、そこの侍野郎・・」 足で、そいつを蹴っ飛ばす。 反応が無い・・ もう一度、 今度はさっきより 更に強く蹴っ飛ばす。 そいつはゴロリと 仰向けになった・・ し、死んでる・・!? 私は思わず腰を抜かして しまった・・
/1370ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71109人が本棚に入れています
本棚に追加