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しばらく
自分の置かれた状況に
呆然としていると、
馬蹄の音が聞こえた。
その音はどんどん、
私に近づいてくる・・
ヤバい・・かも。
私は手に持った刀を
放り投げ、逃げ出す。
馬に乗った男は
こう叫んでいた
「義元公討ち死!
全軍退却!」
まだ、合戦中かよ・・!
その馬は徐々に近づいてきて
私の目の前をふさぐ。
武者「妖しい女だな・・
何者だ?
桶に出るという物の怪か?」
シュラリと刀を抜き
私に向ける・・
ヤッベ・・
「ノー ノー
ワタシ、バテレンデース
アメリカジンデース!
ヘルプミー!」
しまった・・!
アメリカなんて
この時代、
日本に来てたのか?
インディアン時代で
ウホウホ言ってたん
じゃないのか!?
まあ、いい どうせ
こいつらにはわかるまい!
武者「バテレン?・・・」
私を睨み付ける武者。
「ハヤク クニニ
カエリタイデース
タスケテー!」
滅茶苦茶なことを言ってみる
武者「乗れ・・」
はい?
武者「朝比奈殿に逢わせる、
乗れ。乗らねば斬る」
斬るってアンタ・・
こんな かわいい娘を・・
私は渋々、
馬にまたがる・・って、
乗れない・・・
どうやって乗るんだ!
武者は私を抱え上げると
馬に乗せ、走り出した。
朝比奈って誰だ?
こいつの上司か?
織田側か? 今川側か?
密かに、織田の方がいいなと
思ってしまう私であった・・
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