第八十章 我が道

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・・と、 私は駿府の帰路の途中に 考えていた。 何せ、あれからというもの あの長島の焼き討ちの光景、 人々の悲鳴や恨みの声、 そして匂いまでも 鮮明に夢に出てくる。 そう、 悪夢にうなされる日々が 続いていたのだ。 そりゃあ、考えたくもなる。 とりあえず、早く 駿府に帰って 茶でもすすって、蹴鞠をして のほほんとしたい所だが、 どうせまた すぐに 信長の召集がかかるに 違いない・・ 信長も少しは休めばいいのに アイツは休むということを 知らない。 常にアクティブである。 いつか、過労死すること 間違いない。 あ、いや・・ 信長は本能寺で 殺されるんだっけ・・
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