第八十章 我が道

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よく、江戸を舞台とした 時代劇などで 剣客やらお尋ね者、 または忍者、落ち武者などが 虚無僧姿に扮装するシーンが よく見られるが、 この時代の街道でも 中身が誰だか分からない 虚無僧が 溢れんばかりにいた。 たぶん、 その中の4割くらいは 本当の虚無僧なのだが あとの6割は どこの馬の骨ともわからん 怪しい奴である。 虚無僧にも2種類あって 普通の編笠を被ってる奴と 深編笠を 被っている奴がいる。 怪しいのは 深編笠を被っている奴だ。 何せ、顔が見えない・・ しかも、この虚無僧 僧のくせに帯刀している。 本当の普化宗の虚無僧も 帯刀しているのである。 これがまた変装するのには うってつけだった・・
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