第八十一章 駿府への帰還

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しかし、あの上杉謙信に 勝てるか? いや、勝てなくても 防衛することはできるか? はっきりいって、 奴は未知数。 後世、越後の龍などと 呼ばれることから ヤバイ奴だということは 私も認識しているが・・ なんつっても、以前 面会した時の印象は 不気味・・ ただ、不気味の一言だ。 妖しいともいうべきか。 強い、屈強という印象は まるで無かった。 危険・・そう、危険だ。 信長とはまた違った 危険さを醸し出している。 奴のオーラは可憐だ。 美がある。 しかしながら、その中には 猛烈な毒がある。
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