第一章

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「頑張って探せば運命の人は見つかりますよ」 「…………」 私は机を叩く手を止めて、冷ややかな視線を送る。 運命の人なんて どいつかわかんないし!! どうしろっていうのよ? 「今、運命の人なんてわからないと思いましたね?」 ギクッ 「姫様は顔に出るんですよ」 ばぁばがため息と共にいった。 「呪いをかけた妖精が申しておりましたでしょう。 『運命の者はドコかの国の王子で、その者は、一度だけ輝いて見える』と。」 「…呪いをかけたヤツを信じるの?」 「あの妖精は嘘を言うような者ではありません。だいたい姫様が妖精の家に触れるから」
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