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「頑張って探せば運命の人は見つかりますよ」
「…………」
私は机を叩く手を止めて、冷ややかな視線を送る。
運命の人なんて
どいつかわかんないし!!
どうしろっていうのよ?
「今、運命の人なんてわからないと思いましたね?」
ギクッ
「姫様は顔に出るんですよ」
ばぁばがため息と共にいった。
「呪いをかけた妖精が申しておりましたでしょう。
『運命の者はドコかの国の王子で、その者は、一度だけ輝いて見える』と。」
「…呪いをかけたヤツを信じるの?」
「あの妖精は嘘を言うような者ではありません。だいたい姫様が妖精の家に触れるから」
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