1.

2/4
前へ
/9ページ
次へ
    化粧をして 棺の中で綺麗に咲く君は 君を囲んでいる沢山の花達にも   負けず劣らず 美しかった。   思わず頬に触れる………   ここに君がいる。   なのに君はいない。   冷たい温もり   冷たい涙が僕の頬を伝った。   優しく眠る君は 僕に現実を教えてはくれない。   彼女の頬に 僕の涙が落ちたとしても 彼女は瞼を動かすこともしない。   カナシイ……     カナシイ カナシイ カナシイ……     冷たい彼女の亡骸と 冷たい僕の心……     交わる日が いずれ来ることを願って。    
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加