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ここはどこにでもある一軒家…………ならよかったんですが。
ズダーン!!朝から爽快な銃声が響いた。
『おいラウ!!てめぇ俺が頼んだのはスクランブルエッグとコーヒーのはずだろうが?何だこの黒い液体と燃えカスは?』
ラウと呼ばれた中国系の顔の整った男は眼鏡のブリッジを上げ答える。
『燃えカスかい?私には核兵器に見えるけど?』
『そうか、そんなに死にたいの………あーお前死なないんだった』
『私が作った料理お口に合いませんか?』
『お前だったのか💦💦いや、ほら個性的だなーと』
『うるさいぞお前等朝から、……何だこのひどい匂いは?イレーネが手榴弾でも使ったのか?』
『あいつは低血糖だから朝は死んでるっての。お前も食う?スクランブルエッグ?』
『仮に俺の目が狂ってるとしてもそれはどう見ても黄色には見えないな』
リーン、リリーン
朝の喧騒にお構いなしに、ドアのベルが鳴る。
『ラウは後片付けと“消臭魔法”頼むキースはイレーネを叩き起こしてこい』
ガチャリ、
全身をコートで隠したいかにもな客が入ってくる。
体のラインから女性のようだ。ドアが絞まりきると全員が声をかける。
『『ようこそフリークス・マスカーデへ』』
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