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あとがき、という程大層なものではないですが。
言う間でもなく、このお姫様は、童話「白雪姫」の意地悪なお后様です。
白雪姫や人魚姫、シンデレラなど、お姫様を中心に回る童話はいくつかあります。どの話も、お姫様と王子様のロマンチックな恋だったり、シンデレラのように幸せを掴んだりが売りです。
そういうお姫様童話において、お姫様の周りの人々――白雪姫の小人達や、人魚姫のお姉さん達――は、主人公であるお姫様に隠れて、その存在が希薄になりがちな気がします。仕方ないんです。童話の主人公はお姫様なのですから。
しかし、彼ら無くしては、お姫様の主人公性も霞んでしまい、童話が成り立たなくなります。お姫様も重要ですが、その周りの人々も、また重要な存在なのだと私は思います。
童話がお姫様中心に回るのは当然。それなら、お姫様以外の誰かにスポットを当ててみよう。
この作品は、そういう思いつきで書いたものです。
この作品を書くにあたり、私は時代考証や原作研究を一切していません。つまり私の妄想の賜物ですから、本当の「白雪姫の意地悪なお后様」は、やっぱりただの意地悪なお后様だろうと思います。
でも、それだけじゃつまらない。
お姫様に隠れてしまう登場人物達にも、こういうドラマがあってもいいんじゃないかな、と。
何にせよ、読んで頂けて楽しんで貰えたら幸いです。
ここまで読んで下さった方に感謝。
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