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俺の名前は黒森狭夜(クロモリ キョウヤ)
言いたくはないが殺し屋だ・・・。
おっと、一応世間では普通の高校生となっている。
幼い頃から両親に殺しの技術を叩き込まれた。
俺にとっての両親の記憶はそれだけ・・・。
俺の叔父(父の兄)の話によると、俺が小学1年の頃に両親が一緒にしていた仕事が早く終わったらしく、
車で送ってもらっていた途中、正面から車が突っ込んできてしまったらしい。
運転席に座っていた父と助手席に座っていた母は即死だった。
俺はその後気絶したが、話を聞くと両親が俺をかばうように抱きしめて死んでいたらしい。
その時まで俺は両親が大嫌いだった。
だってそうだろう?
親らしいことは何一つせず殺しの技術や殺しのために必要な知識ばかり与えられる。
そんな親を誰が好きになれる?
その後、俺はしばらく喋る事は無かった。
今まで両親に「やれ」と言われた事しかしなかったから何をすればいいか分からなかった。
俺は祖父に預けられた。
俺は祖父も元・殺し屋だと聞いたとき、「また、あの生活が始まるのか・・・」と絶望したことを覚えている。
しかしその絶望とは打って変わって、祖父は普通の生活をさ
せてくれた。
俺は最初戸惑った。殺し屋なんてみんな一緒だと思っていたから。
今ではもう殺しなんて無縁な生活を満喫していた。
そんなときだった・・・。
あの事件が起こったのは・・・
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