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“好きだよ”も
“会いたいよ”も
夢の中でしか聞けなかった。
その言葉を
自分に向けてほしいと
何度願っただろう……
でも。
そんなの絶対にありえないことだって知ってる。
わかってたじゃん。
あぁあ。
なんで追いかけて来ちゃったんだろ。
何を期待してたんだろ。
俺の気持ちはまっさかさまに落ちてって
目からはあったかい水が溢れてきた。
自分がすごく情けなく感じて
恋ってのが
こんなにツラいもんだって知った。
こんなに痛いもんだって知った。
こんな気持ちと一緒に
自分も消えてなくなればいいのにって本気で思った。
この扉の向こうにいる仁が
すごく遠く感じた……
悲しくて
つらくて
痛くて
泣いた。
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