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扉が勝手に開いて
寄っかかってたものが
バランスを崩して倒れ込んでくる。
『うぁ!?』
それをとっさに受け止めてた。
条件反射的に身体が動いたけど
頭はなにが起こったかまだ理解してなくて
パニクってる俺。
「…………ズッ」
俺の腕の中で
鼻をすすりながら顔をあげたのは亀。
……………………かめ!?
何でかめ?
そして何で鼻水!?
何で涙!?
あまりにも非現実的な目の前の出来事にますますパニクる俺の頭。
『え?………ちょっお前。なに?……どした?』
長いまつげに乗る滴
綺麗な頬に残る涙の跡
俺の手が勝手に亀の頬を撫でた。
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