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羽織ったパーカーのフードを目深にかぶって
レジ付近にうじゃうじゃしてるサラリーマンたちをすり抜ける。
地上に繋がった階段を一気に駆け上がれば
繁華街特有の匂いが鼻につく。
その姿が見当たらなくて
心がざわついた。
『……………かめ?』
どこ行った?
帰った?
焦り出す気持ちを抑えて辺りを見回した。
見えるのはスーツと露出度の高い奴らばかりで……
「じん!」
声と同時に後ろから手を捕まれた。
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