第二十四章 西上作戦。

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壊滅を覚悟し,死兵と化した本多隊ではあったが... 小杉隊が道を空けたのだ.. 本多忠勝にとってこれほど有り難い事はなかった。 多くの兵を失い.死を覚悟し.徳川軍を逃がす為. 自ら大軍の殿を務め,勇気ある行動をなした本多忠勝に小杉左近は心打たれたのかもしれない。 左近(皆!!道を空けてやれ!ぃ!) 忠勝もこの人情ある小杉の行動に心打たれたのであった。。。 忠勝(真の武士の心得を持ちあわす御方と存ずる!!! 尊名をお聞き致したい!!!) この忠勝の言葉に小杉は答えた。。。 小杉(小杉左近と申す!!! 乱心者めィ!!!早よぅわしの気持ちが変わらぬ内に行きなされぃ。) 忠勝(真にありがとうござりまする。) 小杉は本多隊を逃した後の数日後.一言坂で一つの落書があった。 (家康に過ぎたる者二つあり唐の頭二本多平八) この狂歌につづられた落書によって.勇将本多忠勝の名は隣国に響き渡ったのであった。  -浜松城- 家康(忠勝!!よくぞ無事に帰って参った。そちの働きがお陰でわしは.一命を取り留めたわぃ!!そちこそが真の勇将じゃ!!) 内藤(真!!本多殿には感謝しきれませぬ。今拙者がこうして生きているわ本多殿がお陰でござる。) 忠勝(いや拙者も生きて帰ってこれるとは思いませなんだ!!) 家康(そち名は各地に轟くであろう!!しかし,これからが問題じゃ!!二俣城も落とされるであろうしのぉ!) そこへ伝令兵が入ってきたのだった...
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