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20分くらい待っていると、駅のある方向から一人の少年が歩いてきた
その少年も水戸の近くで止まり、時計を見てから「まだか」と呟いている
水戸は思いきって、話しかけてみることにする
人見知りの激しい水戸にとっては、結構勇気のいる行動だった
しかし、一人でいるのも寂しかったので、ちょうど良いとも思った
「学校に何か用事があるんですか?」
とりあえず無難に尋ねてみる
「えっ?あぁ。サークルの見学に来たんだ。今は友達を待ってるとこ」
野村と名乗った少年はそう言ってきたので、水戸も名前を名乗ってから
「俺もですよ。もしかして非公認とかいうサークルの事ですか?」
と聞いてみる
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