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野村は少し驚いた顔をした
しかし、すぐに笑顔になって言った
「よく知ってるな。そうだよ。かくれんぼサークルのこと」
野村の作った笑顔には、どこか焦りのようなものが感じられる気がした
水戸は思わず、「かくれんぼサークル?」という言葉を口からもらしていた
「何だよ。非公認の上に夜中に活動するサークルなんて、かくれんぼサークルだけだぞ。水戸もそのサークルの見学なんだろ?」
野村はいきなり呼び捨てだったが、水戸は特に気にしなかった
「えと、今日友達になったばかりの岬に誘われて来たんだけど・・・。実はどんなサークルなのか聞きそびれちゃって」
そう言うと、野村も岬と待ち合わせをしていたらしく、「あいつ他言しやがったな・・・。口止めしときゃ、良かった」と呟いた
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