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出来たばかりの幻想卿
そこに2つ影がある
片方は、女性
もう片方は、俺だった
「……一思いに…やってくれ…紫」
俺は、金髪の女性…紫を見た
「わかった…わ……奨」
紫は、涙を流しながら俺の剣を握る
その剣は、紫色の水晶で出来ており横に3.5cm縦に1.5mの長さを持つ
水晶の剣は、月の光を浴びて輝いていた
「……涙なんか流すなよ…カスが」
俺は、優しく微笑み両手を紫を包み込むような感じで向けた
「………おやすみ…なさい」
紫は、俺の胸を水晶の剣で貫く
痛みが全身に走りゆっくりと崩れるように俺は座った
「ハハハ……おやすみ…か……そうだな…おやすみ…紫」
俺の身体は、ゆっくりと光の粒子になっていく
幻想卿の柱になるっても…死の痛みはクルンダナ……
うまく思考が回転しなくなってきた。死…いや柱になるのが迫ってくるんだろう
「ごめん……なさい…」
アヤマルナヨ…泣クナヨ…俺ガ…望ンダ事ダロ?…
「私は……貴方が………好き……だった」
今サラ…告白サレテモナ…マァ……イツカ…戻ッテ来ルカラ…ダカラ……今ハ
「おやすみ…なさい……ゆ…かり」
光の粒子となった俺は、地面に溶け込んでいく
紫は、泣いたままだった
俺の剣を残して
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