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「まじで?なにやってんねん。」
『申し訳ない。』
「まぁ、俺の家まで戻ってきてよ。」
『はぁーい。』
誠と悠輝が家の前で待っている。
『ごめんなぱい。』
「桜っぽいな。原チャリ置いて走って逃げるとか。お前、足だけはめちゃくちゃ速いもんなぁ。」
『まぁな。でもごめんなさい。』
「いいよ!サクが捕まらんかったし、よかったよ。」
『また、今度ちゃんと乗り方教えてよ。』
「ん~、教えてって言われてもあれは慣れやと思うで。」
「そうやな。てか今日はもう帰ろよ。眠いわ」
悠輝は目をこすっている。
『そうやな。ほな帰ろか。お疲れ~。』
「バイバーイ。」
『悠輝、俺歩いて来たから近くまででいいから送ってよ。』
「よっしゃ、タバコ一本な。」
『ほーい。』
今日はすごく楽しかった。野球をやっている時はこういう遊びをしたことがなかったし、夜はいつも疲れて寝ていたから。
これからはずっとこういう楽しい毎日が待っていると考えると嬉しくてたまらなかった。
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