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『…ゆ、悠輝いけるか?』鼻血が出ていて口の中も切れていてうまく喋れない。
「…。桜、すまんなぁ。俺がこんな所まで来たから悪いんや。」
悠輝も顔がボコボコに腫れ上がっていてる。
『ええよ。しゃあないやん。あー、でも悔しいわ。』
「それにしても、桜は根性あるなぁ。俺なんかビビりまくってたし。」
『アホか。俺もビビってたよ。でも悠輝がやられるのを黙ってみてられへんかったんじゃ。俺らツレやろ!まぁでも俺も余裕でしばかれたけどな。』
「ハハハ。お前はほんまええやつやな。よっしゃ、歩けるか?」
悠輝が立ち上がって手をさしのべている。
『うん、歩けるで!今日はのんびり歩いて帰ろか!!』
「おぅ、てかまた明日学校に行ったら山本とかがバカにしてくるやろなぁ。」
『ほっといたらええねん。あいつも東中のやつらになめられとったしな。』
「そうやな。あー体痛いわ!はよ帰ろや!!」
『おー!!でもやっぱりなんか悔しいー!!』
「俺もじゃー!!」
『ハハハ』「ハハハ」
しばかれて原チャリも取られて悔しいはずなのに2人は楽しく笑いながら歩いて帰った。
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