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どれぐらい膝蹴りが続いたのかわからないぐらい蹴られている。
意識が遠くなってくる。
「……はぁはぁ。」
スタミナが切れてきているのか山本はフラフラしながら俺の髪の毛をつかんでいる。
今しかない!
『うらぁぁぁ!!!!』
最後の力を振り絞って山本の懐に潜り込み、山本を持ち上げ、下に叩きつけた。
山本は倒れているが俺の頭の中も真っ白になり意識が遠くなっていく。
「サク!!!!」
「桜!!!」
「サクちゃん!?」
3人の声だけが聞こえる。
目の前が真っ暗になる。
「…桜!!」
『…ん、顔面イッテー。』
目の前には悠輝と誠と中尾が心配そうに見ている。
「サク、いけるか?」
『…なんとか。』
3人の後ろに山本が立っている。
『…あー。俺負けたんかぁ。山本、俺が負けたし約束通り東中の件は俺がなんとかする。まぁ元は俺らが悪いしな。』
山本が近づいてくる。
「ええよ。東中の件は俺に任せとけ。俺が南中の頭や。お前らがやった事は俺が全部ケツふいたるからよ。」
山本が去っていく。
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