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「我に答えよ、ホーリークロス!トランス、オーバードライブ!」
そう叫んだ瞬間だった。
闇の煙が瞬く間に消え去り、私がいつもつけていたブレスレットが輝き出した。
宝玉で出来ていたブレスレットは一つ一つになり、私の頭、肩、腕、足にくっついたと思ったら、それは変形し、甲冑みたいになっていった。
そして最後の宝玉は、ペンダントとなり、私はそれを着用した。
これは一体、何なんだろうか?
「な、なんであなたごときがトランスアーツを使えるの…!?」
トランスアーツ…?
今起きた事が、トランスアーツっていう事なのか、私は分からないけど……相手はこれを見てショックを受けているのは、紛れもない事実だ。
「九龍様、マジックケースである九龍様には少々分が悪いようです」
「分かっているわよ!…だけど、ここでやらなければ私の立場が無くなるわ」
相手は、どうやら本と揉めているようだ。
今だったら、逃げられる可能性があるはずだ。
しかし、それは許してくれなかった。
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