入学したのは戦乙女!?

12/14
前へ
/89ページ
次へ
私を助けてくれたのは、立花 日和(たちばな ひより)というらしい。   見た目は可愛いけど、性格は豪快そうだ。   こうも、ギャップが激しいとなかなか忘れられない人物なのは確かだ。   「えっと、君はヴァレン…ちゃんかな?てか、ちゃんでいいのかぁ?ぅぅ…悩むなぁ~…」   立花 日和は両腕を組んで唸っていた。   そんな彼女を見て、私はつかさず答えた。   「ちゃ、ちゃんでいいですよ!お好きなようにどうぞ!」   そう言うと、彼女は満面の笑みで、   「そうか、そうか~。よぉし、ヴァレンちゃん!私は、立花 日和!ひよりんって呼んでくれぃ!」   その後は、わっはっはと豪快な笑い方をした。   こんなお嬢様学院に、こんな凄い人がいるなんて誰が予想出来ただろうか。   でも、少し安心出来たというのが本音だった。   しかし、そう思ってるのもつかの間。   相手はもう怒り奮闘状態であった。   「こ、こここここ…!」   余りの怒りで何を言ってるのかさっぱりだった。   「ここは、一旦退散だねぇ…」   そう言うと、ひよりんは私を抱えた。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加