77人が本棚に入れています
本棚に追加
私を助けてくれたのは、立花 日和というらしい。
見た目は可愛いけど、性格は豪快そうだ。
こうも、ギャップが激しいとなかなか忘れられない人物なのは確かだ。
「えっと、君はヴァレン…ちゃんかな?てか、ちゃんでいいのかぁ?ぅぅ…悩むなぁ~…」
立花 日和は両腕を組んで唸っていた。
そんな彼女を見て、私はつかさず答えた。
「ちゃ、ちゃんでいいですよ!お好きなようにどうぞ!」
そう言うと、彼女は満面の笑みで、
「そうか、そうか~。よぉし、ヴァレンちゃん!私は、立花 日和!ひよりんって呼んでくれぃ!」
その後は、わっはっはと豪快な笑い方をした。
こんなお嬢様学院に、こんな凄い人がいるなんて誰が予想出来ただろうか。
でも、少し安心出来たというのが本音だった。
しかし、そう思ってるのもつかの間。
相手はもう怒り奮闘状態であった。
「こ、こここここ…!」
余りの怒りで何を言ってるのかさっぱりだった。
「ここは、一旦退散だねぇ…」
そう言うと、ひよりんは私を抱えた。
最初のコメントを投稿しよう!