入学したのは戦乙女!?

13/14
前へ
/89ページ
次へ
「っひゃあ!?」   突然抱かれたのでつい変な声が出てしまった。   なにせお姫様抱っこを急にするとは…。   普通は誰だってびっくりはするはずだ。   変な声が出ちゃうのは、私だけ…?   「おわっは~。軽いね~、ヴァレンちゃんは。ホント、食べちゃいたい……じゅるり」   ひよりんの口元からは、微かに涎が見えていた。   こ、怖いよ~。   「ほんじゃま、いっくよ~!」   そう言うと、ひよりんは大地を思いっ切り蹴った。   私は、首を上から右に曲げてみると、下が少し見えた。   あれは……九龍さんかな。   「待ちなさ~ぃ!!」   私から聞こえたのは九龍さんの小さな叫び声だった。   ここからみると、豆粒みたいな大きさだ。   ……え?豆粒?   今更ながら、私は気付いてしまった。   私とひよりんは……そう、浮いていたのです!   「……ひ、ひ、ひゃうあ△☆×※*@~~!?」   自分でも、何を言ってるかさっぱりだった。   いつの間にか浮いていたのでかなりびっくりした。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加