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そんなこんなで、私があたふたしているとひよりんが急ににんやりした顔になった。
「可愛い~ね~、そんなにキョドっちゃって。……ちゅ」
あれ、唇に柔らかい感触が……って、まさか……まさかまさかまさか!
私は、なんとか自我を取り戻し、現在の状況を確認した。
目の前にはひよりんの顔が見える。
そしてやっぱり私の唇に柔らかいものが……って事は!?
「な、なななななな!?……なんでキスしてるんですかー!」
そう言うと、ひよりんは平然と、
「スキンシップ。それに可愛いかったから」
う……、そんな真顔で言われたら返せないに決まってるじゃん。
「ほんじゃ、我等の本陣へ行こうじゃないか!」
そう言うと、何事もなく豪快に笑い私を抱えているひよりんは空を駆け、学院内のある場所へと向かった。
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