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「ほらほら、次はパーティーだぜぃ~。みんな準備よろしく!」
ひよりんが両手を叩くとあっと言う間に入学式がパーティー会場となった。
パーティー会場は豪華な料理がいくつも並び色鮮やかなイルミネーションが回りを彩られている。
「さぁ、新入生諸君、どんどん食べてくれたまえ!」
台の上の人がそう言うと一気に騒がしくなり、交流や食事が始まった。
そんな中、私はうろうろしているとひよりんと院長さん、そして私を差した人がこちらに来た。
「パーティー、楽しんでいますか?」
院長さんが微笑みかける。
「は、はい。このような事は初めてでして…。とても楽しいです」
「そうですか、それはなによりです」
院長さんは本当に嬉しそうな顔をした。
「でも、最初の時は危なかったぜ~。まさかヴァレンちゃんが男だという情報があちらさんにバレちまってるとは思いもよらなかったぜぃ」
ひよりんは苦笑いをし、その時の状況を語った。
「そんな事が…。生徒会の皆さんは後で呼ばなければなりませんね」
困ったように言う院長さん。
とても苦労してそうだ。
「拙者が居ればあんな輩共一瞬で従わせるわ」
そう言ったのは私を差した人だった。
見た目は武士さんっぽい人と感じた。
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