この学院を生き抜く為に…

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「えっと…あなたは?」   私は恐る恐る相手の名を聞く。   「あぁ、私か?…私の名は澪標 蘭花。二年生だ。お姉様とは呼ばず蘭花と呼んでくれ。お姉様と呼ばれるのは好きではないのでね」   軽く苦笑いをする蘭花さん。   「分かりました、蘭花さん。これから宜しくお願い致します」   軽く会釈をする。   「あぁ、宜しく頼むヴァレン殿」   今度は微笑み返してくれた。   なんかとても優しそうな人だと私は感じた。   「それでは、そろそろ行きましょうか」   院長さんがそう言うと2人は頷いた。   「ヴァレンさんも一緒に来てくれますか?」   「えっと、どこに行くんでしょうか?」   不安そうに聞くと、院長さんは微笑み、   「私の部屋、いわゆる院長室です」   理由はひよりんが説明すると院長に言った。   「まず、ヴァレンちゃん自身の正体とこの学院の現在の状況についてかねぇ。そして今後の方針だなぁ。この学院で生き抜く為に必要な事を教えてあげるぜぃ。私と院長や蘭花ちゃんでね」
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